旅行1
独特な幸福感
旅行に着ていくのは新しく買ったワンピース。
「DO!FAMILY」のワンピース。
私が普段絶対に立ち寄らないショップだ。
女の子らしいカジュアルなブランドのそのワンピースは、深い色合いのチェックで、なんと裾に控えめに黒い色のレースをあしらっている。
普段の私なら絶対に選ばない飾り付けだ。(いまなら選んじゃうかも♪)
しかし、残念ながら、フリフリお姫様気分でそれを選んだのではない。
リクエストがあったのだ。
リクエストはただひとつ「前が全部ボタンになっていて開けられるワンピース!!」
何かと遊びやすいためだ。
でも、そのたったひとつのリクエストが難題で、なかなか思うようなものが見つからない。
通販やネットで調べてもピンとこない。
いろんなタイプのショップを見ても、ない。
季節的にないのか、時代遅れなのか、とにかくないのだ。
歩き回って、唯一ニーズに合って、尚かつ「着てもいい」と思えたのが、それだったのだ。
それにクシュクシュのソックスと皮のショートブーツを合わせて(私を知っている人が見たら「どひゃああ」ってなりそう 笑)、荷物を担いで出かける。
その荷物には麻縄が入っている。
旅行の時など、極力荷物を少なくしたい派の私なのだが、麻縄が思いの外がさばってバッグは不本意な重さになってしまっている。
特急電車に乗る前に、この麻縄で縛るそうだ。
もちろん全裸で麻縄だ。
そのためにも、前あきワンピースが必要だったのだ。
普段選ばないタイプの服を大好きな人にはじめて見せるのは、照れ臭いし、ちょっと緊張する。
待ち合わせの駅の改札で、「似合う」と誉めてもらう、よかった♪嬉しい♪
特急電車の時間まで40分ほどあるから、一度改札を出ることにする。
それは、私を縛る場所を探すためだからだ。
デパートの開店に合わせて、屋上のトイレに行くことに決まる。
それまで、15分くらい。
新たに購入したお遊びアイテムを見せてもらって開店を待つ。
公衆の面前に出せるものね(笑)
おつまみやアルコール、携帯を首からさげる用の紐(っていうの?)。
この紐は、首輪に付けて簡易リードにするそうだ。
ワンピースを誉めてもらってウキウキなのも束の間、そんなものを見せられて大変なことになりそうな恐い予感。
でも、この開店を待つ十数分の光景を私はよく思い出すのだ。
肌寒い朝の気配の残るひんやりした空気の中、車や行き交う人々の雑踏をBGMに、あれこれ用意してくれたものを見てクスクスと笑いながら待ったあの時間が、なんだか2人の幸せの象徴のようで。
なんでもない一場面なのだが、これからはじまる旅行への期待も相まってか、温かい気持ちになるのだ。
そんなハートフルに(簡易リードを見せられてハートフルもないけど)過ごすうちに、デパートが開店時間を向かえる。
そそくさと屋上へ向かう、ちょっと怪しい行動。
電車の時間があるから、のんびりはしていられない。
「いやです。」なんて、甘いやり取りは却下されて、そそくさと男子トイレの個室に押し込まれる。
狭いし荷物は邪魔だし、縄は長い。
ずいぶんと縛るのに苦労したみたい、しかも時間が限られているから、めずらしく那智さんが慌て気味。
首から縄を下ろし亀甲縛り(だと思います)、二本使って下半身にも股縄をしたのか、一本で股縄までしたのか、覚えていないのですが、とにかく私は、ワンピースの下を麻縄で上半身も下半身も覆う姿になった。
首輪を付けて、リードを付けて上着を着て完成。
明らかに首の縄が見えるから、那智さんはマフラーを貸してくれた。
時間がないから急いで移動して駅のホームに向かう。
なんとか間に合って、ほっとしてはじめて自分の姿を自覚して「きゃあきゃあ」になってしまう。
「わかりませんか?変じゃありませんか?」右往左往だ。
那智さんはわざと離れてみたりして遊んでいる。
「きゃあきゃあ」しているうちに、特急電車がホームに滑り込んできた。
ヘビースモーカーの那智さんのために喫煙車両だ。
・・・乗り込む人々はほとんど男性のビジネスマン、那智さんは電車の中でおとなしくおしゃべりだけしているような人じゃないから、この人選はどうだろう。
子供がいないことを幸いと思おう。
煙草の煙臭い車内のシートに腰掛けて、やっと一息ついた那智さん。
持ってきたウイスキーをさっそく飲み始める。
那智さんはアルコールが入ると、過激になるので恐い。
窓際に座った私のリードをきゅっと引っ張ったり、リモコンのピンクローターのスイッチを入れて遊んだり、これから出張かなにかで移動されるみなさんごめんなさいという感じだ。
私にもお酒を勧めてくれるのだが、私はウイスキーはあまり好きではないから断るけど、許してくれるわけはない。
ウイスキーを口に含み、口移しで飲ませてくれる。
本当にお仕事中のみなさんごめんなさいだ。(いちおうまわりを伺ってから実行しているはずです 汗)
それなら、自分で飲んだほうがましなので、次からは勧められたら自ら飲んだ。
ああ、私も少しよい気分。
私は電車の中で、いかされ、酔わされ、目的地の駅に着くまで細部の記憶がないまま、あっという間だった。
ひとつだけ鮮明に覚えていること。
那智さんは私を窓際から通路側に移動させた。
上着で隠しているけど、那智さんが私にお口を使わせようと準備しているのはわかる。
那智さんの手が私の頭を押さえて体を折り曲げるようにさせる。
絶対に変!!
言葉にならない抵抗をする私に「具合でも悪いことにすれば。」なんて他人事な説得。
もういい!!まわりの方ごめんなさい。
えいっとお口に入れる。
那智さんの手が私の髪を撫でてくれるから、幸せのほうを選んでしまって、私は車内でフェラチオをしたのだ。
時間にしたら、それほど長いものではなかったと思う。
何よりも、顔を上げるときと、その後しばらくが恥ずかしくてしかたがなかった。
心の中で謝りっぱなしの、移動時間だった。
電車を降りてから、那智さんが笑いながら言った。
「ただ大人しくくわえているだけかと思ったら、頭を動かして本当にフェラチオしだすから、驚いたよ♪」
えっ?そういうことだったのですか?
それならそうと言ってください!!
そうじゃなくても勢いで突っ走ってしまうところがあるんだから(泣)
旅行の思い出は、まだ続きます。
印象に残る場面をいくつかお話しさせていただきますね。
旅行に着ていくのは新しく買ったワンピース。
「DO!FAMILY」のワンピース。
私が普段絶対に立ち寄らないショップだ。
女の子らしいカジュアルなブランドのそのワンピースは、深い色合いのチェックで、なんと裾に控えめに黒い色のレースをあしらっている。
普段の私なら絶対に選ばない飾り付けだ。(いまなら選んじゃうかも♪)
しかし、残念ながら、フリフリお姫様気分でそれを選んだのではない。
リクエストがあったのだ。
リクエストはただひとつ「前が全部ボタンになっていて開けられるワンピース!!」
何かと遊びやすいためだ。
でも、そのたったひとつのリクエストが難題で、なかなか思うようなものが見つからない。
通販やネットで調べてもピンとこない。
いろんなタイプのショップを見ても、ない。
季節的にないのか、時代遅れなのか、とにかくないのだ。
歩き回って、唯一ニーズに合って、尚かつ「着てもいい」と思えたのが、それだったのだ。
それにクシュクシュのソックスと皮のショートブーツを合わせて(私を知っている人が見たら「どひゃああ」ってなりそう 笑)、荷物を担いで出かける。
その荷物には麻縄が入っている。
旅行の時など、極力荷物を少なくしたい派の私なのだが、麻縄が思いの外がさばってバッグは不本意な重さになってしまっている。
特急電車に乗る前に、この麻縄で縛るそうだ。
もちろん全裸で麻縄だ。
そのためにも、前あきワンピースが必要だったのだ。
普段選ばないタイプの服を大好きな人にはじめて見せるのは、照れ臭いし、ちょっと緊張する。
待ち合わせの駅の改札で、「似合う」と誉めてもらう、よかった♪嬉しい♪
特急電車の時間まで40分ほどあるから、一度改札を出ることにする。
それは、私を縛る場所を探すためだからだ。
デパートの開店に合わせて、屋上のトイレに行くことに決まる。
それまで、15分くらい。
新たに購入したお遊びアイテムを見せてもらって開店を待つ。
公衆の面前に出せるものね(笑)
おつまみやアルコール、携帯を首からさげる用の紐(っていうの?)。
この紐は、首輪に付けて簡易リードにするそうだ。
ワンピースを誉めてもらってウキウキなのも束の間、そんなものを見せられて大変なことになりそうな恐い予感。
でも、この開店を待つ十数分の光景を私はよく思い出すのだ。
肌寒い朝の気配の残るひんやりした空気の中、車や行き交う人々の雑踏をBGMに、あれこれ用意してくれたものを見てクスクスと笑いながら待ったあの時間が、なんだか2人の幸せの象徴のようで。
なんでもない一場面なのだが、これからはじまる旅行への期待も相まってか、温かい気持ちになるのだ。
そんなハートフルに(簡易リードを見せられてハートフルもないけど)過ごすうちに、デパートが開店時間を向かえる。
そそくさと屋上へ向かう、ちょっと怪しい行動。
電車の時間があるから、のんびりはしていられない。
「いやです。」なんて、甘いやり取りは却下されて、そそくさと男子トイレの個室に押し込まれる。
狭いし荷物は邪魔だし、縄は長い。
ずいぶんと縛るのに苦労したみたい、しかも時間が限られているから、めずらしく那智さんが慌て気味。
首から縄を下ろし亀甲縛り(だと思います)、二本使って下半身にも股縄をしたのか、一本で股縄までしたのか、覚えていないのですが、とにかく私は、ワンピースの下を麻縄で上半身も下半身も覆う姿になった。
首輪を付けて、リードを付けて上着を着て完成。
明らかに首の縄が見えるから、那智さんはマフラーを貸してくれた。
時間がないから急いで移動して駅のホームに向かう。
なんとか間に合って、ほっとしてはじめて自分の姿を自覚して「きゃあきゃあ」になってしまう。
「わかりませんか?変じゃありませんか?」右往左往だ。
那智さんはわざと離れてみたりして遊んでいる。
「きゃあきゃあ」しているうちに、特急電車がホームに滑り込んできた。
ヘビースモーカーの那智さんのために喫煙車両だ。
・・・乗り込む人々はほとんど男性のビジネスマン、那智さんは電車の中でおとなしくおしゃべりだけしているような人じゃないから、この人選はどうだろう。
子供がいないことを幸いと思おう。
煙草の煙臭い車内のシートに腰掛けて、やっと一息ついた那智さん。
持ってきたウイスキーをさっそく飲み始める。
那智さんはアルコールが入ると、過激になるので恐い。
窓際に座った私のリードをきゅっと引っ張ったり、リモコンのピンクローターのスイッチを入れて遊んだり、これから出張かなにかで移動されるみなさんごめんなさいという感じだ。
私にもお酒を勧めてくれるのだが、私はウイスキーはあまり好きではないから断るけど、許してくれるわけはない。
ウイスキーを口に含み、口移しで飲ませてくれる。
本当にお仕事中のみなさんごめんなさいだ。(いちおうまわりを伺ってから実行しているはずです 汗)
それなら、自分で飲んだほうがましなので、次からは勧められたら自ら飲んだ。
ああ、私も少しよい気分。
私は電車の中で、いかされ、酔わされ、目的地の駅に着くまで細部の記憶がないまま、あっという間だった。
ひとつだけ鮮明に覚えていること。
那智さんは私を窓際から通路側に移動させた。
上着で隠しているけど、那智さんが私にお口を使わせようと準備しているのはわかる。
那智さんの手が私の頭を押さえて体を折り曲げるようにさせる。
絶対に変!!
言葉にならない抵抗をする私に「具合でも悪いことにすれば。」なんて他人事な説得。
もういい!!まわりの方ごめんなさい。
えいっとお口に入れる。
那智さんの手が私の髪を撫でてくれるから、幸せのほうを選んでしまって、私は車内でフェラチオをしたのだ。
時間にしたら、それほど長いものではなかったと思う。
何よりも、顔を上げるときと、その後しばらくが恥ずかしくてしかたがなかった。
心の中で謝りっぱなしの、移動時間だった。
電車を降りてから、那智さんが笑いながら言った。
「ただ大人しくくわえているだけかと思ったら、頭を動かして本当にフェラチオしだすから、驚いたよ♪」
えっ?そういうことだったのですか?
それならそうと言ってください!!
そうじゃなくても勢いで突っ走ってしまうところがあるんだから(泣)
旅行の思い出は、まだ続きます。
印象に残る場面をいくつかお話しさせていただきますね。